死ぬときは銭湯の中で前のめりに死にたい

銭湯やサウナへの愛についてゆるく語ります

サウナ日記①現実逃避で行った「湘南ひらつか 太古の湯 by GREEN SAUNA」がサウナ愛にあふれていた


 みなさんこんにちは、ポンスケです。

 

皆さんそろそろ正月気分も抜けてきたころかと思いますが、

いかがお過ごしでしょうか?

僕に至っては全く抜けきっておりません。

 

年末年始は久しぶりにまとまった休みをとれたこともあり

 

飲み会→銭湯→飲み会→サウナ→飲み会→

風俗→スーパー銭湯という欲望に忠実なローテーション

組んでいたためまったくもって仕事をやる気が起きません。

 

先日も都内の自宅でお仕事をしていましたところ。

「仕事をほっぽりだしてサウナに行きたい」

という強烈な欲求に駆られてしまったのです。

 

 

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当時の僕の脳内イメージ

 

こうなってしまうと僕たちみたいな人間はもうすべての思考を置き去りにして

サウナのことしか考えれなくなるので、現実逃避で行ってまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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自宅からおよそ1時間半 神奈川県平塚市です。

 

ちなみに僕の実家は平塚の数駅手前の大船で、

年に一回くらいしか実家には帰らないのですが、

まさかその日の思い付きで実家より遠くに行くとは思っていませんでした

この行動力が仕事にも活かせるといいですね

 

 

さあ今回なんでそんな遠出をしたかといいますと

どうしてもこちらのサウナに行ってみたかったからです。

 

天然温泉 湘南ひらつか太古の湯 by GREEN SAUNA

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思いついたのが3時過ぎだったので夕日がきれいな時間につきました。

なんでだろう、夕日は仕事をほっぽり出した罪悪感を刺激する。

 

さてこちらの施設、恥ずかしながら自分は初訪問だったのですが

とにかくサウナ愛が半端なかった

 

 

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画像:太古の湯公式HPより

 

まず入って目につくのがこちらの木目調で統一されたイカしたロッカールーム

これは完全な僕の主観ですが

「木」にこだわった温浴施設にはずれはありません

木の“ぬくもり”と湯に求める“癒し”は非常に近いものがあるのです。

 

そんな木のこだわりは浴室内にもありました。

こちらは男性専用の「ひのき風呂」

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画像:太古の湯公式HPより

 

木の浴槽てなんでこうも落ち着くんでしょうかね!

タイルや岩の浴槽にはない、

水分を吸った木の浴槽独特の優しい肌触りと、

うっすら香るひのきの香り

仕事のストレスがすべて湯に溶け出していくようです。

もちろんお湯は天然温泉です!

 

そして今やこの手の施設には欠かせない、

ぬるくていつまでもダラダラしてしまう高濃度炭酸泉も露天にございます。

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画像:太古の湯公式HPより

 

と、お風呂も素敵なこちらの施設ですが、今回の目的はサウナ

 

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画像:太古の湯公式HPより

 

4段の高さからなる広々としたサウナルーム。

実際の照明はかなり暗めムード抜群(TVはあるけど)。

 

岩塩を使った照明がまたおしゃれです

(興味本位で触ったらめちゃくちゃ熱かったから気を付けよう)

 

とサウナ自体の雰囲気もいいのですが

この日行われていたのは日本だとめったに体験できない

「ヴィヒタロウリュ」なるサービス!

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 画像:太古の湯公式HPより

 

知らない人のためにざっくり説明すると、まず「ロウリュ」というのは

サウナを温めているサウナストーンなる石に

アロマ水なんかをかけてジューってやることを言うのですが、

これをやるとその水蒸気で体感温度が一気に高まって汗が滝のように出る

それがサウナーたちにとってはたまらんというわけです。

 

またこれに加えて行われる、ロウリュの水蒸気をお店の人が

タオルやうちわなんかをぶんぶん振り回してお客さんに熱波を浴びせる行為

アウフグースなんて呼んだりします。

 

ちなみに元々サウナ発祥の地フィンランドでは「ロウリュ」だけが行われていて、

アウフグースというのはドイツ発祥らしいですね。

まあさっきネットサーフィンして1分くらいで詰め込んだ知識なので

間違いあったら訂正いただけると助かります

 

さてさて、そんなロウリュとアウフグースまでは最近はサウナに限らずスパ銭なんかでも結構な数の施設で行われているんですが、

 

今回のポイントはこのヴィヒタなるものが使われている点。

 

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画像:太古の湯公式HPより

 

ヴィヒタとは本場フィンランドのサウナで使われる、

この榊みたいな白樺の枝葉の束を指します。

これを置いてある施設は日本でもかなり限られるため、

サウナーにとってあこがれのアイテムなんです。

 

この謎アイテムがどのように使わるれのか?

実は僕もこの時は初体験だったので、まだ詳しくはわかっていませんでした。

なのでここからは「ヴィヒタロウリュ」初体験レポートとしてお伝えします。

 

①入場

お兄さんの「ロウリュ始めま~す」という呼びかけに応じまず

おじさんたちがゾロゾロとサウナに導かれていきます

僕もその例にもれずゾロゾロと入っていくと、

すでに待ち構えていた先見の明のあるサウナーたちにより広い会場は開始前から満席

見渡すかぎり裸のおじさん達が肌を寄せ合う

なんとも壮観な景色が広がっています。

 

まさかここまで人気のイベントとは思いませんでした。

ジュリーさんもこのサウナでならきっと

ドタキャンせずに喜んで公演してくれることでしょう。

 

とりあえず出遅れた僕は粗末なものをプラプラさせながら入り口付近で待っていたの

ですが、途中で座っていたおじさんが「ここ座れるよ」って詰めてくれました。

これは他の施設に行っても感じることですが

サウナーの方って本当に親切でマナーがいい方が多いです

全人類がサウナーになればいいのに。

 

②まずはロウリュ

そして、お兄さんの簡単な説明があって早速ロウリュの開始。

ここではロウリュに使われる水にヴィヒタのエキスをたっぷり入れてあるので

ジューっとサウナストーンに水をかけたとたん、かぐわしい木の香りがサウナ内を包み

目をつむると行ったことのないフィンランドの森の情景

が脳裏に浮かびます。(目を開けると裸のおじさんがいっぱい)

 

アウフグース

そして続いてはアウフグース、まずはサウナストーンの上で

お兄さんがタオルをぶんぶん振り回し、水蒸気をサウナ全体にいきわたらせます。

これによりサウナ内の温度は急上昇し、ジャンジャン汗が出ます。

 

どうでもいいけど普通はこの時タオルを頭上で回すのが一般的なんですが

ここのお兄さんはタオルを8の字型にふるったりとやたらテクニシャンです

効果はよくわかりませんが、見た目が20パーセントくらいかっこよくなります

  

さらに続いて一人一人の前でタオルをふるい、熱波をガンガン浴びせていきます。

くぅ~!たまらん!

 

この気持ちよさを、以前知り合いに説明したところ

「なんでただでさえ熱苦しいサウナでさらに熱い風を浴びて気持ちいと思うのか?同じ生き物として理解に苦しむ」といわれ、僕の語彙では反論できずにその日は枕を濡らしましたが、

この気持ちよさは本当体験した者にしかわからないと思います。

全人類がサウナーになればいいのに。

 

④そしてお待ちかねヴィヒタタイム

2~3週くらいたっぷりアウフグースをした後水の入ったバケツをもってくる

お兄さん。よく見ると、そのバケツには例のヴィヒタがつかっています。

いよいよ姿を現した生ヴィヒタ!

いったいこれから何が行われるのか?

僕のテンションもいやおうなしに上がっていきます。

 

そしてお兄さんが「ヴィヒタしますんで並んでください(うろ覚え)」的なことを

言うと常連と思われる前列のおじさんたちがおもむろに立ち上がり、

背中をお兄さんに向けるではありませんか

するとお兄さんは間髪入れずに

 

めちゃくちゃ力いっぱいヴィヒタで背中をたたき始めた。

 

パすーん!パすすーん

サウナ内に響くおじさんの背中をたたくリズミカルな音

事情を知らない人が見たらそういうジャンルのSM店

勘違いされかねない大迫力。

 

とりあえず座って様子を見ていた僕の顔に

容赦なくヴィヒタとおじさんのエキスが混じった液体

ふりかかるというグラップラー刃牙の決勝戦の客席状態

 

しかし不思議と嫌ではありません。

「ああこれから俺もあこがれのヴィヒタで

 あんな風にしばいてもらえるんだ」

という高揚感が嫌悪に勝ったのだと思います。

ちなみに僕は梢ちゃんみたいにごっくんはできませんでした。

すげえな梢ちゃん。

 

十数回ほど背中や肩をたたくと交代。たたかれたおじさんはお兄さんに

「ありがとうございます」といって去ります。

サウナー道は礼に始まり礼に終わるということか。

奥が深い、また一つ勉強させてもらいました。

 

そんなこんなでいよいよ僕の番。

高まる高揚を胸に背中を向け「おねがいします」と一言。

一瞬の間があり、背中にたたきつけられる衝撃…

 

あっ、これ普通に痛てえ

 

見ているときから強くたたいてるなとは思ったんですが、

自分でやってみると予想以上に痛い

ちょっと「ぐふ」って声が出てしまうほどだ。

しかし痛いと言ってもなんか癖になる何とも言えない痛気持ちよさがある

癖になりそう…

 

先ほど出てきた僕の知人は

「サウナに入るやつはみんなマゾ」といっていたが、

少なくとも僕に関してはそうなのかもしれない。

感謝を込めて僕は女王様に一言「ありがとうございます」

と一言いいサウナを後にする。

 

⑤水風呂も半端ないって

さあ汗もかいたしヴィフィタでぶっ叩いてもらえたしお楽しみの水風呂タイムです。

 

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画像:太古の湯公式HPより

 

この水風呂、茶色く濁っていますがこれは汚れではなく

ミネラルの溶け込んだ自然の井戸水を使っているからのこと。

入ってみると、確かに肌触りがよく、

こちらも微かに森のような香りがします。

しかも増毛効果もあるそうだ

桶で10杯くらいかぶった

 

 

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またこちらの施設は外気浴スペースの椅子の数も多く、寝転がれるタイプのものも

あるため、とにかく整いがはかどりました。

 

 

その他にも、桶にたまった水をぶっ被るサウナの後の汗流しにピッタリな

ガッシングサワー

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画像:太古の湯公式HPより

 

 

サウナ上級者向けの、

セルフでロウリュとヴィフィタが体験できる

3人くらいしか入れないテントサウナなるものもあって、

とにかくサウナに対する意識の高い施設でした。

 

しかし見ていて思ったのはヴィフィタロウリュのサービスは

手間を考えたら決してコスパは良くだろうなということ

 

背中をたたく人とアウフグースする人と合わせて3人も従業員が稼働していたし

終わった後のサウナ内は飛び散ったヴィヒタの葉っぱだらけで掃除が大変そうだし

これだけ飛び散るということは

ヴィヒタもそんなに使いまわしできるものでもないでしょう

 

もちろんその分集客力はあるでしょうが、これだけ手間暇かけたサービスをできるのは

まさに経営者のサウナ愛の賜物だろうなと思いました。

 

ちなみにこちらの施設で使っているヴィヒタは本場フィンランドから輸入しているそうです。こだわりやべえな

 

また、この施設は1Fが浴場で2Fは休憩所や食堂などもあります。

数は少ないけど漫画なんかもあるんで一日通して時間がつぶせます。

 

ホームページには載ってないけど、休憩スペースには

枕や毛布の使えるガチの寝床もあり、

僕はサウナの後2時間ほど安眠してしまいました。

 

今回紹介したサービス、ヴィヒタロウリュとテントサウナ共に土日(どちらか)

開催のようなので、事前にホームページなどを確認してから行くとよいです。

またテントサウナは男性専用となります。

下記から開催日時などチェック可能↓

http://www.green-sauna.com/service/index.html

 

ここは都内からだと距離はありますが、

遠征してでも行く価値のある施設だと感じました。

まだ行ったことのないサウナーの方々は是非。

 

とりあえずこのブログを書いていたせいで相変わらず仕事は進んでいませんが

次回は現実逃避でなく、前向きな気持ちでサウナに行けたらいいなと思います。

 

ではまた。

 

 

<今回紹介した施設>

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「湘南ひらつか 太古の湯 by GREEN SAUNA」

神奈川県平塚市錦町1-18

<施設>

24時間営業 宿泊可能

<浴場>

男性:午前6時オープン〜深夜1時
女性:午前6時オープン〜深夜0時

<食堂>

ラストオーダー 23時15分
閉店      23時45分

 

<料金>

早朝入泉コース 午前6時〜9時  756円

ゆったりコース(2時間以上) 午前9時から 1,620円

お手軽コース(2時間まで)1,296円

立ち寄りコース(1時間まで)1,030円

夜間割引コース 午後10時〜午前1時 1,296円

※最終チェックアウトは午前2時。それ以後は宿泊料金が別途1,620円

 

 

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