死ぬときは銭湯の中で前のめりに死にたい

銭湯やサウナへの愛についてゆるく語ります

銭湯日記②いつまでもそのままでいて「鶴の湯(船堀)」

こんにちは、三度の飯より風呂が好きなポンスケです。

 

さてさて今回訪問しましたのは

江戸川区にある船堀駅から徒歩数分のところにある

銭湯「鶴の湯」さんです。

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うん、いかにも町の銭湯って感じのいい面構えだ。

こういうのでいいんだよこういうので。

 

こちらの銭湯なんと創業は江戸時代という

都内の中でも老舗中の老舗の銭湯。

 

そしてなんといってもこの銭湯の特徴は銭湯料金でありながら

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天然の黒湯温泉に入れること(露天もあるよ)

 

また江戸時代に創業したって言っても

館内はとっても清潔でキレイ。脱衣所も広々としています。

 

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画像:鶴の湯公式HPより

 

また、別料金でサウナもついてますが

自分は体流してからサウナ料金払ってないのに気付いてあわてて服を着なおす

羽目になりました。

 

そしたら番頭のおば様は「裸で声かけてくれればいいわよ」って

おっしゃっていました。

よく見ると番台と脱衣所は扉でつながってました。

なるほど、あとで何か欲しくなってもここをノックすればいいわけか。

次回忘れたらちゃんと僕のだらしない体を見てもらおうと思います。

 

さてさて早速露天です。

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画像:鶴の湯公式HPより 岩づくりがなんとも風流。

 

都内にある露天はどうしても土地柄屋根がついているような

開放感に欠けるところも多いのですが、

 

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画像:鶴の湯公式HPより

 

こちらはぽっかりと空が開けていてこの日もいい月が見えました。

(この写真は昼間だけど)

 

お湯は黒湯の中では結構薄目で、手ですくうとうっすら色がついているくらい。

かすかにモール臭がします。しかしよく見ると湯の花がぷかぷかと浮いていて

岩風呂の表面もかなりぬるりとしていることから

成分が薄いというわけではなさそうです。

温度は露天はぬるめでじっくり入っていられます。

 

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画像:鶴の湯公式HPより

 

対して内湯は熱めのいわゆる江戸っ子設定

めずらしいなと思ったのは温泉に電気風呂があった点。

電気風呂自体は古くからの銭湯には割とよくあるのですが

普通電気風呂は温泉でない浴槽についてることが多いのでちょっと新鮮。

 

電気はやや強めで、

黒湯×電気風呂好きというニッチな需要には強烈にささりそうです

 

また、こちらで何と言っても最高なのは

水風呂も黒湯を使っていること。

(これがあるからあわててサウナを追加した)

 

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 画像:鶴の湯公式HPより

 

温度はやや高めの20℃くらいで、本格派サウナーには

不満な温度かもしれませんが

(基本水風呂は冷たければ冷たいほど良いとされる傾向にある)

自分としてはこれはこれでいつまでも入っていたくなる

魅力的な温度だなと思いました。

水道水だったらまた違うと思うんですけど、天然温泉だからなんといっても

湯あたりが良く、「キーンと冷やしたい」というより「じっくりつかってたい」

という気持ちが先に立つからかもしれません。

 

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画像:鶴の湯公式HPより

 

また、サウナはシンプルな作りでやや乾燥していました。

10人くらいは入れる大きさでこの手の銭湯サウナの中では大きい方かなと。

 

この日は交互浴とサウナ、ともに2セットづつの計4セットでしっかり整え、

最後はしっかり露天風呂につかりフィニッシュ。

 

一般にサウナ好きな方の間とかでは水風呂でしめるのが一般的のようですが

冬場は帰り道の外気で勝手に整うので自分はこの時期はあったかい湯でしめます。

タナカカツキさんの名作漫画「サ道」にも出ていた方法なので

割とポピュラーかもしれませんが)

 

まあここら辺は好みなので皆さん自分の一番気持ちいいと思う入り方を

実践されるのがいいかと思います。自由でいいんです。

銭湯は儀式じゃなくて気持ちよくなりに行く場所なんですから。

 

ちなみにこの日の客層はほとんどがご近所さんと思われる高齢者の方々、

みな知り合いが多い印象で「こないだは○○さんが亡くなった」

みたいな物騒な話を楽しそうにされてました。

話題はともかくここはご近所同士の交流の場としても栄えているのでしょう。

 

思えばこの手の地域の交流の場としての古き良き系の銭湯

だいぶ少なくなってきていて、

僕自身どちらかというと良く行くのは2000年以降オープン、

リニューアルしているようないわゆるデザイナーズな銭湯や

スーパー銭湯が多いです。

 

もちろんそうした新しいところは新しいところで

魅了があるから行っているわけですが

こういう「変わらない」良さを持った銭湯というものも

大事にしていきたいなと勝手ながら思うわけです

 

ここに来る人達を見ていると

「ああ自分もこういうジジイになりてえな」

自然と思わせる何かがあるんですよね。

でも自分がジジイになるころまでにこうした銭湯はどれくらい残っているんだろうか、そしてそうした銭湯に集まる自分と同世代のジジイは

いかほどいるのだろうか…。

 

そんなことを露天で月見上げながらぼーっと考えてみたり…

 

遠く江戸時代の人もここで湯につかり月を見上げこんな風に思いを巡らせていたん

でしょうか。なんだか不思議な気分です。

 

<今回紹介した施設>

 

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「鶴の湯」

江戸川区北小岩7−4−16

入浴460円 サウナ別途300円

営業時間 夕方 3時30分 から 夜 12時迄 受付は 11時30分迄
定休日 毎週水曜日

 

 

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